八ケ岳の暮らし

愛と平和と調和のチップ

こんにちは!

八ケ岳で今を思いっきり生きているchikraです。

家族になってゆく

かれこれ4~5年前。人生で最後であろうと思い妊婦姿を写真に残しました。三人目がお腹の中にいた頃の記念です。

母から、「あんたそがん格好して人に見せて恥ずかしくなかと?」と言われました(笑)確かに。。。。

上の子は現在小3男子。体調を壊して不登校になり、4ヶ月が経ちます。今は中間教室のようなところに元気に通っており、表情・体調も良く安定し、我が家もようやく落ち着いたところです。

が、ここに来るまでの4ヶ月、我が子が学校に行けないことが納得できない夫との、辛く苦しい闘いの日々でした。

夫は息子に学校に行ってほしいと思っています。今から学校に行けなくて社会でやっていけるわけない。こんなんで休んでたら弱すぎる。と極端に言うとこうですが、

つまりは不安で心配で仕方がないというところでした。

わたしは、この子は素晴らしいんだということ、今集団行動が出来ないことが長い人生において大したことではないということ、学校に行けないからと言って何にも悪くないから認めてあげて欲しいということを何度も何度も説得・話し合いしましたが

私たちの考えは一向に同じ方向を向くことはなく、もうわたしがこの子を守るしかないなと、覚悟を決めて何を言われようが私の思うようにしていました。

息子には「お父さんは、君が大事で仕方なくて心配で心配でしょうがないからあぁいうことを言うんだよ。」と伝えていましたが、学校にいけない自分はダメなんだという想いは、やはり心の底から大好きな父親に認めてもらえない限り埋まらないのかもなとも感じていました。

ある日、息子はお父さんににダメだって思われてることが悲しいんだと言ってしくしく、悲痛な声で泣きました。その涙は見ていて辛かったし本当に悲しかったけれど、夫の心には痛く突き刺さったんじゃないかな。それから少しづつ夫はまたいい父親へと変わっていったのでした。

平和のチップ

息子が不登校になったばかりの頃、お友達二人に囲まれて「どうしてこないの?ずるいじゃん!」と責められていたことがありました。その頃は自分でもなぜ行けないのか分からず(今もこれと言って分からないんだけど。)その状況に耐えられる精神状態でもなく、ただ車の中に逃げこみ、それからしばらくの間はお友達に会わないように、会わないようにと、人目をなるべく避けて過ごすようになってしまいました。

それから数か月たってそのお友達の話を、息子がふと話し始めました。

あいつは、かくれんぼするとすごいんだよな~だれもかなわないんだよ。

と。(笑)かわいい・・・。

囲んで責めたもう一人の男の子は、実は息子のことがとても好きで、どうやら突然来なくなったことがすごく寂しかったようだということも後で分かりました。泣ける。。

今の世代の子どもたちには、生まれてくる前から平和のチップが埋め込まれて地球にくるらしいよ、というおとぎ話みたいな情報を昔どこかで聞いたことがあります。

周りの子どもたちを見ていて、それは本当だろうなと感じることがよくあります。

息子と夫とのやりとりを見ていても、私と夫は言い争いになるけど、息子は決して責めないし、お父さんもお母さんも大好きの姿勢を一度も崩したことはないのです。そんな息子は夫の考えをしっかりと変えていきました。

まさに愛と平和と調和の子。

サッカーでは・・・?

先日、ちょっと自信を無くすようなことがサッカーでありました。簡単に言うと、コーチに分かりやすく実力に順位をつけられたという感じかな。息子は同じように練習をしてきた仲間より実力が下だとみなされて、これをどうとらえるのかなぁと、気になっていました。

息子は,与えられたその機会を腐らず、しっかりと目標をもって挑む姿勢を見せました。その子とは、お前は強いからそりゃ大変だよな、みたいな会話を二人笑顔で交わしていて、ちゃあんと、その子の実力も、自分の実力も認めていました。

スポーツマンなら、もっとなにくそ!と悔しがるのかもしれない。

だけど私はそんな息子が本当に誇らしいし、ここが息子のいいところであって、ここを変えようとか、もっと悔しがるべきだとか、押し付けちゃだめだと強く思いました。

この話は夫とも夜にゆっくり話し、ここが息子の素晴らしいところだよね、としっかりと夫の心にも刻み込みました。

今の世代の子どもたちを

改めて、今の世代の子どもたちの「愛と平和と調和」を、大人たちが殺してしまわないように、大事に大事に育ててあげなきゃいけないんだと確信しています。

いとも簡単に大人の価値観で押し込めてしまいそうになるけれど、この子たちは愛と平和と調和のチップが埋め込まれてるんだもの。もう生きてるだけで素晴らしい。この子たちを信じて、この子たちがひとりひとりその子らしく生きられるようにしたいな。

今、我が子達をそうさせてくれている周りの友人達、先生たちには大いなる感謝をしています。この環境をすべての子どもたちに、当たり前にあると良いなぁ。